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展示会情報

１．はじめに

センサはスマートフォン、ウェアラブル機器など幅広く使用されています。最近では、スマートファクトリーを実現するためのIoT、自動運転を実現するADASなど、センサは必要不可欠な部品となっています。他方で、国連ではSDGsが採択され、我が国ではこれに基づきSociety5.0を推奨する中、「地球温暖化防止」、「環境負荷低減」は必須の状況となっています。こうした状況下、当社では、CMOSセンサを使用したカメラモジュールのほか、新たに「環境センサ」をラインナップし、これら環境問題を解決してまいります。また、IoTに使用されるセンサノードの拡大も見込まれる中、環境監視にも貢献してまいります。

２．環境センサ

当社では、環境センサとして「温湿度センサ」・「湿度センサ」・「結露センサ」・「ほこりセンサ」を取り揃えております。製造は、韓国にある当社関連会社三瑩電子工業株式会社のグループ会社SAMYOUNG S＆C社が行っております。

品種	シリーズ名	品名	特徴	仕様
温湿度センサ	HumiChip	HCP□-□V-□□	・チップタイプ・広い電圧範囲・静電容量変化型湿度センサを使用	・動作電圧 2.3～5.5V ・消費電流 750μA ・精度 ±2.0、±3.0%RH（湿度） ±0.3℃ （温度）・サイズ 4.0(W) x 6.0(L) x 1.0(H) mm
	HumiChipⅡ	HCP2□-3V	・チップタイプ・低消費電力・静電容量変化型湿度センサを使用	・動作電圧 2.1～3.6V ・消費電流 13.0μA ・精度 ±2.0%RH （湿度） ±0.2℃ （温度）・サイズ 4.0(W) x 6.0(L) x 1.0(H) mm
	HumiChipⅡ	HCS2D-3V	・HumiChipⅡのリードタイプ	・動作電圧 2.1～3.6V ・消費電流 13.0μA ・精度 ±2.0%RH （湿度） ±0.2℃ （温度）・サイズ 5.1(W) x 21.7(L) x 2.2(H) mm
	HumiChip HumiChipⅡ	HCPV-20□□-□□ HCPV-30□□-□□	・HumiChip & HumiChipⅡのハーネス付・樹脂モールド外形のカスタマイズが可能	・動作電圧 4.75～5.25V ・消費電流 1.5mA ・精度 ±5.0%RH （湿度） 1% （Typ. サーミスタ抵抗値）・サイズ 12.0(W) x 30.0(L) x 5.6(H) mm （ハーネス除く本体）
湿度センサ	SYH	SYH-2R SYH-2RC	・抵抗変化型湿度センサを使用・広い動作湿度範囲	・動作電圧 1～5Vrms ・動作温度範囲 -20～85℃ ・動作湿度範囲 10～95%RH ・精度 ±3% ・サイズ 5.1(W) x 10.0(L) x 0.7(H)mm （リード除く本体）
結露センサ	SY-DS	SY-DS-1□	・抵抗変化による結露検出・高湿度部で高応答性	・動作電圧 0.8v Max ・サイズ 5.1(W) x 7.0(L) x 0.7(H)mm （リード除く本体）・標準仕様最大10KΩ（@80%RH) 最大100KΩ（@93%RH) 最大200KΩ（@98%RH)
ほこりセンサ	DSM	DSM501□	ほこり粒子サイズ≧1μmの検出が可能	・動作電圧 4.5～5.5V ・消費電流 90mA ・検出サイズ ≧1μm ・サイズ 59(W) x 45(H) x 17(D)mm ・出力 PWM
	PDSM	PDSM010	ほこり粒子サイズ≧0.85μmの検出が可能	・動作電圧 4.5～5.5V ・消費電流 85mA ・検出サイズ ≧0.85μm ・サイズ 59(W) x 45(H) x 17(D)mm ・出力 PWM
	PSM	PSMU PSML	ほこり粒子サイズ≧0.3μmの検出が可能	・動作電圧 4.5～5.5V ・消費電流 85mA ・検出サイズ ≧0.3μm ・サイズ 59(W) x 45(H) x 17(D)mm ・出力 UART or PWM

◆　環境センサ評価ボード

HumiChipⅡシリーズ、PDSMシリーズ、PSMシリーズは、評価ボードをご用意しております。評価ボードに製品を挿すだけで、動作や特性をご確認いただけます。
また、PSMシリーズの評価ボードはIoTのセンサノードとしても使用できます。ほこり以外に温湿度も計測できパソコン上に簡単にデータが取り込めるソフトもご提供いたします。

【HumiChipⅡシリーズ】

【ＰＤＳＭシリーズ】
PDSMシリーズ

【ＰＳＭシリーズ】

３．開発品

（1）おむつセンサ
おむつセンサは、おむつの交換時期を無線で知らせ介護の負担を軽減するシステムです。現在、当社は介護用おむつ向けに、立命館大学、エイブリック株式会社、白十字株式会社と共にこのシステムを共同開発中です。大きな特徴は電池レスです。電池の代わりに2本の電極がおむつに内蔵されています（図表1参照）。陰極側にはアルミニウムエッチド箔が、陽極側には活性炭が使われており、全て当社コンデンサの材料です。アルミニウムは尿で溶けることにより発電し、その電力は一旦送信機に内蔵されたコンデンサに蓄えられ、無線機を駆動します（図表2参照）。尿の量と発電量は比例するため、発電量がある閾値を越えるとおむつの取り替え時期を知らせます。これにより、おむつの使用枚数削減と被介護者の快適性を実現します。本システムが実用化されることで、電子部品の材料が福祉の充実にも活かされます。

図表１．おむつ外観